ART of foods_おふとりさま

男の手料理、参鶏湯をつくる

材料さえ揃えば、誰でもできる参鶏湯

大晦日恒例となった、わが家の参鶏湯。
30日に梅やに若鶏を仕入れに行くと、お店の前はいつもより長蛇の列。
警察が来て、路駐している車両を移動させるほどの賑わいでした。
寒空の下、鶏肉の仕入れのために列に並ぶと、「ああ、今年も終わりだなぁ」としみじみ。

さて、肝心の参鶏湯です。
わが家の参鶏湯はシンプル。鶏のお腹の中に詰めるものは、次の5種のみ。

参鶏湯のつくりかた

1)朝鮮人参 2)乾燥なつめ 3)松の実 4)ニンニク 5)もち米(ない場合はただの白米)

朝鮮人参だけは、2年ものの生を使います。この食材さえ手に入れば、もうおいしい完成は約束されています。生姜はその時々で入れたり入れなかったり。

きれいに水洗いしたお腹の中に、5つの食材を詰め、お腹をタコ糸で縫合。
あとは、ダッヂオーブンに水とともに入れ、弱火で煮るだけ。
このとき、水に塩を少々入れておくのがニシヤマ流。食べるときに、煎り塩と胡椒をかけるのが正統派かもしれませんが、スープに塩があらかじめ入っていると、食べる時に胡椒だけで大丈夫です。
ダッヂオーブンでなくても、鍋ならなんでもいいのでしょうが、蓋をしたダッヂオーブンだと、鶏肉を全方位から加熱し、肉が非常に柔らかくなる(と思います)。
また、ウォーターシールによって、密閉性が高まり、鶏肉の旨味がスープにいきわたる(ように思います)。
すべては想像ですが、ダッヂオーブンで作った方が実際に美味しかったという経験則から、いまでは参鶏湯といえばダッヂオーブンで作るのが、ニシヤマ流となっております。加熱する際は、あく取りシートを1枚のせ、2〜3時間、まず火にかけておきます。この時、超弱火でオッケー。
そして一旦火を止めて、冷まします(たぶん、この過程が重要だと思われ)。
そして、食べる時間の前に、ふたたび1〜2時間ほど煮込みます。以上。
気をつけるのは火加減だけ。

いよいよおふとりさまです。
食卓にダッヂオーブンごと運び、カセットコンロに載せます。ケーキ入刀よろしく、参鶏湯入刀すると、まぁまぁその場が盛り上がること間違いなし。
味が薄いと感じる人は、さらに塩を足して。胡椒と万能ネギをかけて食べると、もう最高なのです。
そして、ここがニシヤマ流なのですが、このスープに冷凍うどんを投入します。こうなると、参鶏湯ではなく、水炊きの〆の様相へ。

男の簡単手料理おふとりさまでした。

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