ART of cycling_二輪書

旅するBD-1、東海道五十三次を行く◎08_大磯

BD-1で走破した、東海道五十三次の旅の記録。2018年3月23日〜28日の4泊5日をかけたポタリングの様子を宿場ごとにレポートしています。

DAY 1 8:24_大磯宿

2018.3.23

花水川を渡ってしばらく走ると、左手にマクドナルドが見えてきます。
そしてすぐに〈化粧坂〉でY字路を右へ。
Y字路になっている箇所は、もとガソリンスタンドが目印。
緩やかなスロープとなっている沿道の両側には、松などの木々。
東海道旧道の沿道は、いまは閑静な住宅街となっているのです。
駅へ向かう通勤通学の人たちとすれ違い、いよいよ東海道本線へと突き当たります。
BMW i8のときは、ここであえなくUターンした場所。
しかし今回は、東海道本線をくぐって、まだ見たことのない線路の向こう側へ。

旧東海道が分断された!

このあと、こうした気遣いの場所に何度も出くわすのですが、東海道旧道は、やはり歴史的な道であるからか、こうして鉄道や高速道路、主要幹線道路などで分断されたところでも、歩いてルートを辿れるようになっています。

一応、ご指示通りにBD-1から降りて歩いていたら、地元の人たちはごく普通に自転車に乗ったまま、この架道橋下を通過していました。
とぼとぼ歩いているわたしなど、むしろ地元の人たちにとっては邪魔な存在だったのかもしれません。

架道橋下を通って、念願の線路の向こうへ。
地上へ出て見た景色は、恐ろしく先ほどと酷似した光景でした。
東海道旧道を、東海道本線が分断したことがよく分かります。
そして、その先が大磯の浮世絵ポイント。

江戸時代からある松ではないでしょうが、それらしい大きな幹の松の下でパチリ。
奇しくも雨の絵柄です。
いやいや、雨が降る前に少しでも距離を稼ぐべく、早々に先を急ぎます。

大磯といえば、松です

大磯宿といえば、「松」なのか、信用金庫のシャッターには東海道の浮世絵がソックリそのまま描かれています。

そして、歩道にまで松があしらわれています。
ようやく旅の雰囲気が出てきました。
このあと、国道1号線から側道へそれたり戻ったりしながら西へ。

夜明け前に小田原には到着できませんでしたが、まだ9時前。
沼津までは国道1号線で45km。
箱根峠は、たったの標高846m。
夕方の18時まで漕げば、当初の計画通り沼津より先へ行けるつもりでいました。
中学生の頃、阿蘇外輪山の大観峰(935m)を登って、ダウンヒルして、それから阿蘇高岳(1592m)を登ってダウンヒルして……を平気で熊本市から日帰りでやっていたので、大観峰より低い箱根峠、たいしたことないと思っていたのです。
しかし、肝心なことを忘れていました。
そんなサイクリングによく行っていたのは、いまから30年以上もむかしの話。
そして、そのとき漕いでいたのは、18段変速のロードバイクであったことを……。

注:〈  〉内は交差点名を表します。


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