ART of cycling_二輪書

BD-1で東海道五十三次旧道を行く──金谷宿

DAY 3 6:16_金谷宿

大井川を難なく渡って、東海道旧道へ戻ります。
空には雲ひとつなく、綺麗な快晴。太陽が黄金色に辺りの景色を照らし出し、もうそれだけで気分が上がります。金谷宿に入るとすぐに橋があり、そこの桜の見事なこと。まだ町は静かなので、心置きなく写真を撮って再スタートです。

見事な桜を前に、思わず休憩。
橋の欄干には、大井川を渡るお姫様(たぶん)。

金谷宿川越し場跡は、昭和の時代に取り残されたような通りになっています。以前、i8で通った時の記憶が蘇ってきました。一里塚を通り過ぎ、駅前を抜けて坂道を登っていくと、東海道旧道は石畳の古道になります。クルマだとその手前の駐車場までしか行くことができなかったのでした。もちろんBD-1で走ることもできないような道だったのです。

「九番宿跡」の札がないと、宿場とは知らずに通り過ぎてしまいそう。

その石畳の古道の入り口までのルートも、結構な坂道だったことも思い出しました。金谷の一里塚跡を左折して線路のガード下をくぐり、JR金谷駅の反対側に出たところではっきりと思い出し、どうせ迂回するのならばと、駅前から迂回ルートで坂道を登っていくことにしました。無駄な体力と時間は、なるべく使いたくないというのが本音です。

このガードをくぐって行くのが、本来の東海道旧道。

クルマだとなんてことない坂道ですが、BD–1だとそれはそれは大変。昨日の宇津ノ谷峠なんかよりもよっぽどツライ。S兄ィに先に行ってもらい、私はエッチラオッチラと超低速走行でピークを目指します。朝早かったということもあり、クルマがほとんど走っていなかったことが何よりでした。

〈金谷駅前〉を右折して県道381島田金谷本線を使って迂回。

2、3度BD-1を降りて休憩し、ピークで待ってくれていたS兄ィと合流。S兄ィはさらに先まで偵察してくれていて、一緒に石畳の古道とアスファルト路がクロスするところまで行くことに。遠くに「茶」の文字が見える山を見て、いよいよというか、やっとというか、お茶どころの牧之原台地にたどり着いたことを確認。石畳を迂回するルートで坂を下っていきます。

石畳が東海道旧道のルート。BD-1を漕いで走破するのは諦めました。
遠くに「茶」の文字。いよいよお茶の産地へ。

迂回路が石畳の道を合流したあたりで人家が見えてきて、なんだか急にお腹が減っていることに気がつきました。そういえば朝食は抜いてました。運良く自販機を見つけたので、ホットの缶コーヒーを購入して、簡単に朝食を済ませ、小夜の中山の急坂にチャレンジです。記憶が正しければ、いま登ってきた坂道よりもずっと急坂だったはず……。朝っぱらから試練の連続ですが、昨日、島田で運良くネットカフェを見つけて泊まったことは、やっぱり正解。宿泊施設がありそうもないことはもちろん、暗闇でこんな坂をいくつも越えるなんて絶対に無理ですから。

石畳の古道と迂回路が交わる最後の地点。桜以外の花も盛りを迎えていました。
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ちなみに浮世絵ポイントは、島田宿とほぼ同じ場所。大井川の対岸になるようです。

島田宿側から金谷宿を見渡すの図。

注:〈  〉内は交差点名を表します。

●GoProからの1枚

早朝から坂道を登る。この後にさらに急な坂道が待っていることは、うっすらと分かっていましたが、考えないようにして。

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