ART of cycling_二輪書

旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く──江尻宿

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BD-1は、birdy classicという名で、現在も販売中です。

DAY 2 14:34_江尻宿

2018.3.23

東海道中膝栗毛で、描写がほとんどない宿場。
それは魅力のない宿場、というわけではありません。

江尻宿は個人的にはとても郷愁をそそられる宿場。
i8で通った時もおもわず清水銀座の商店街にクルマを止め、撮影してしまったほど。

本陣のあった通りは、路面がブロックで整備されています。

清水の次郎長の銀座、です

日本各地に「銀座」と名のつく商店街は数多くあります。
活気あるもの・寂れたもの……。その姿は様々。
清水銀座はといえば、昭和の香りが残る、静かに衰退していきつつある商店街(と勝手に感じています)。
かつて地域あげて統一して整備されたであろう通りが、少しずつ廃れていく姿。
空き地になっているところもちらほら。

昔ながらの写真館とメンズファッションショップ。


通りの両サイドの歩道は、建物1階部分をえぐるようにして建てられており、歩行者が雨に濡れずに済むようになっています(もしくは庇が設けられています)。
ボローニャのポルティコ(回廊)のようでもあるけれど、昭和の建築でそれを行なっているところが面白い。
そして見事にシャッターが下りている率も高い。
廃墟好きとしては、グッと胸に迫るものがあるのです。
昭和生まれだからこそ、昭和っぽい空気が残っている商店街に心惹かれてしまうのです。

小さい頃は、こうしたおもちゃ屋さんでトミカを買っていたなぁ、と。
河童の銅像が目印です。

そんな清水銀座を通り過ぎると、巴川を渡る橋にでます。
この稚児橋には河童の銅像が置かれています。
橋が架けられたのは1607年。徳川家康による東海道筋の整備の命を受けての建設でした。

無事に橋が完成し、その渡り初めの日に事件が起きます。
渡り初めは選ばれた老父婦が行う予定だったのですが、そのセレモニーの最中に、川からひとりの童子が橋桁をよじ登って現れ、橋を渡って消え去ったのです。
その童子──稚児は巴川に住む河童であった……と。

こんな言い伝えがあるので、河童の銅像が置かれているというわけです。
そして、橋の名前が当初考えられていた「江尻橋」から「稚児橋」になったとか。

冷静に考えたら近所の悪餓鬼の悪戯でしょうが、セレモニーの面子を保つためにも、童子を河童に仕立て上げたのでしょう。
真相はわかりませんが。

そしてここが浮世絵ポイントでもあります。

ちびまる子ちゃんに登場するようかん

しばらくいくと、真っ赤な暖簾が目印の追分羊羹の老舗が見えてきます。
ちびまる子ちゃんに登場するお店です。
糖分補給したいところですが昨日の遅れを取り戻すべく、後ろ髪を引かれつつ先へ。

さらに進むと思わず写真を撮りたくなるほど立派な旧東海道記念碑が、線路沿いに建てられています。
東海道本線と東海道新幹線のガードをくぐって、スタート前の初日のゴール予定だった府中宿へ。

分かっていたことですが、折り畳み自転車はのんびりしているのです。


●GoProからの1枚

疾走感あふれるガード下。

対向車が来ませんように。

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