gourmet_おふとりさま

「豚山_太る覚悟はいいですか?」

ミニがミニではない場所

町田に息子たちと出かけることがありました。
目的はボーリング。
もはや息子たちにコテンパンにやられてしまうのですが、GWなので彼らのお財布として同行することにしました。

では、ランチも町田で済ますか、ということに。すると次男が「豚山でラーメン食べたい!」というのです。
「塾の先生がウマイっていってた」とのこと。
初めて息子たちが連れて行って欲しいというラーメン店。おふとりさまする口実もできました。

ボーリングを4ゲーム終えて、いざ豚山へ。
店内・店外にすでに人が並んでますが、それほどの人数ではありません。
お店の外からカウンターで食べている人たちの背中を見ると、なんだかみな、まるまるとしている人たちばかりです(たまたまなんでしょうけど)。
『千と千尋の神隠し』で、確か人間が豚に変わっていくシーンがありましたが、ふとその映画のワンシーンが思い出されました。「西山が豚山になる……」と。

初めて入るラーメン店は、その店のしきたりが大変です。郷に入りては郷に従うタチなので、それも含めておふとりさまを楽しむようにしているのですが、さて、どのサイズにすれば良いか。
先にカウンターに出された丼に盛られた量を見て、これは無理! ということで、「小」か「ミニ」かで悩んでいたのを即決、ミニに。

あとはビギナーなので、ニンニクの量を伝えるだけ。スタンダードなスプーン一杯分の「ニンニク」でオーダー。

それでは、おふとりさまです。

ミニラーメン 700円。
そして味玉 100円をトッピング。

運ばれてきたミニサイズは、立派な普通盛り。
食べる前からミニにしてよかったとひと安心です。

ビギナーなので、食べ方もお店のセオリーに従います。
その名も「天地返し」。
なんのことはない、食べる前に麺をモヤシの上にのせるというもの。これには理由があります。麺がスープを吸いすぎないようにするためでした。
モヤシにほどよくスープが絡んで、しんなりとする効果もあります。
胡椒は黒・白両方が取りそろえられていて、一味唐辛子も用意されていますが、半分ほど食してから黒胡椒をかけ、味を引き締めて一気にラストスパート。

息子たちは美味しい美味しいと、あっという間にミニぶた味玉トッピングを平らげてしまいました。
彼らに遅れること1分。
こちらも完食。

親子3人、さりげなく並んで食べられるように配慮してくれた店員に感謝のおふとりさまでした。

後日、「どんな先生が豚山をオススメしたの?」と訊いたら、「すっごい太ってる先生」とのこと。豚山の常連なら、それもありなんと思った次第でした。

▼こってりをご自宅おふとりさまするならこちら。

  • この記事を書いた人

ニシヤマヨシヒコ

大学卒業後、ドキュメンタリー映像の助監督を経て出版業界へ。某建築雑誌の版元で編集技術をマスターし、クルマ系雑誌編集部のある版元へ移籍。その後、版元を渡り歩きながら興味の赴くままにカメラ雑誌、ガレージ雑誌、グラビア誌のほかにBMWやランボルギーニの専門誌などを立ち上げ、2017年までスーパーカー専門誌の編集長を務める。2019年からはWEBマガジンの新規立ちあげならびにリニューアルに編集長として携わり、現在フリーで活動中。日本旅行作家協会会員。

-gourmet_おふとりさま
-,