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自作でパイプ ウッドデッキ

コンクリート打ち放しに似合うウッドデッキ

新築してすぐに、「庭にデッキテラスを作って欲しい」という要望が妻からありました。
コンクリート打ちっ放し、床もモルタルのままという、無骨な家に合うデッキテラスとは……。
しかもできるだけコストは掛けたくありません。
どうしたものか思案しているとき、建築雑誌時代に取材した、配管建築を思い出したのでした。

DIYでウッドデッキに挑戦

取材したのは、水道管に使われる亜鉛メッキ鋼管を使って、マンションをリノベーションしたものでした。

私が選んだのは、水道管よりもっと径の大きな足場パイプ。

足場パイプで骨組みを作り、それにレッドシダー材を並べるだけという、非常に簡単な構造。

足場パイプのカットは、購入したホームセンターで行ってもらい、
レッドシダーは、現場で自分で丸ノコでカット。

梁となる木材は、浴室の造作で余った木材(たぶんウリン材)を使用しました。
このウリン材に木ねじでレッドシダーの板を取り付けるだけ。

凝った造作は一切ないので、いつでも分解解体できますし、板の張り替えもできます。

たまたま電動丸ノコを持っていたので、組立作業自体は2時間弱で完了。使った工具はプラスドライバーだけです。

ホームセンターであらかじめ木材もカットしてもらえば、プラスドライバーだけで組立ができるという簡単さ。

(※レッドシダーは、ブラックの塗料で塗ってあります)

7年経過しても、メンテ一切不要

よく、古くなったウッドデッキの足が腐っているのを見かけますが、あのリペアをすることは考えただけでもぞっとします。一から作り直しした方が早いかも、と。

この足場パイプデッキならば、リペアも簡単ですし、未完箱に設置したサイズですと、大人ふたりでいつでも移設可能。その気になれば、大人ひとりで、立てかけることもできます。ちなみに足は土中に埋設してません。これまたホームセンターで売っているコンクリートの平板に配管の足をのせているだけです。この足は高さ調整ができるので、設置する場所は、厳密に水平を出さなくてもよいという気軽さもあります。

旧ブログ『四季即是空』でも、なんどもお問合せを受けた記事でしたので、今回は詳しくまとめてみました。

それにしても、2010年当時に使っていたCONTAX TVSデジタルは、ピントが合いづらいコンデジでしたね〜。

↓↓↓単管パイプで作ったウッドデッキは、下記のパーツを使っています。





  • この記事を書いた人

ニシヤマヨシヒコ

大学卒業後、ドキュメンタリー映像の助監督を経て出版業界へ。某建築雑誌の版元で編集技術をマスターし、クルマ系雑誌編集部のある版元へ移籍。その後、版元を渡り歩きながら興味の赴くままにカメラ雑誌、ガレージ雑誌、グラビア誌のほかにBMWやランボルギーニの専門誌などを立ち上げ、2017年までスーパーカー専門誌の編集長を務める。2019年からはWEBマガジンの新規立ちあげならびにリニューアルに編集長として携わり、現在フリーで活動中。日本旅行作家協会会員。

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