ART of cycling_二輪書

旅するBD-1、東海道五十三次を行く◎12_沼津

BD-1で走破した、東海道五十三次の旅の記録。2018年3月23日〜28日の4泊5日をかけたポタリングの様子を宿場ごとにレポートしています。

BD-1は、birdy classicという名で、現在も販売中です。

DAY 2 8:34_沼津宿

2018.3.24

三島から沼津までは、気力も十分ならばすぐに到着します。
東海道線の三島駅から沼津駅までの直線距離にしても、5kmちょっとの距離です。

ここで注意するのは、浮世絵ポイントをうっかり通り過ぎてしまわないこと。

〈三枚橋東〉付近がそうなのですが、浮世絵の風情はまったく残されていません。
それに、看板や石碑などもいっさいありません。
とりあえず、信号機の下で記念撮影。

次の信号のある〈三園橋〉に、「千本浜公園」の案内板がありました。
ずいぶん遠くまで来たなぁ……と、早くも感慨もひとしお。
東海道五十三次旧道の旅で、もっとも辛いであろう箱根を通過したので、心にもゆとりがあります。

石畳の川廊(かわぐるわ)通り

この交差点を過ぎるとすぐに、川廊(かわぐるわ)通りの入口です。
沼津城(三枚橋城)跡を迂回するようなルートをとる川廊通り。
路面はアスファルトではなく、石畳風に整備されているのが特徴。
その距離260mほどですが、アスファルトとは違う振動がハンドルとサドルから伝わってきて、気持ちも引き締まります。
タイヤから伝わる路面の違いを楽しめるうちは、まだ心身共に元気な証拠です。

BMW i8のときは、こうした小径はずいぶん端折ったので、同じ東海道旧道を巡る旅には、BD-1が今さらながら適していることが判明。

江戸時代の人たちに思いを馳せるならば、やはり歩行(かち)が最適なのでしょうが、タイヤのついた乗り物好きには、自転車──それもロードではなくてスピードも出ない折りたたみ自転車ぐらいがちょうどいいのかもしれませんね。

スタートしたばかりの朝ということもあり、川廊通りの掲示板などを読んで、歴史に思いを馳せる余裕があったのが、いま思うと甘い考えでしたけれど……。

沼津の市街地は、幾度か直角に右左折して、最終的に県道163号線へ。

〈西間門〉では、千本街道ではなく、右手の旧東海道へ。

千本街道は地図によると現在の東海道。
左手に松林が並ぶ県道です。
〈西間門〉からひたすら13kmほど直線のルート。
旧東海道にこだわらなければ、西へ向かう旅ならこちらの千本街道を選んだ方が正解。
日の向きによっては、松林が陰になってくれるし、道路脇が緑の方が景色もいいですよね。

吉原辺りまで、旧東海道のルートは、上記写真のようなごくごく単調な景色のなかを走ることになります。

●GoProからの1枚

マンホールにも富士の姿。富士の姿を右手に、西へ進みます。

注:〈  〉内は交差点名を表します。


▼BMW i8での東海道五十三次の旅もあります。

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