ART of cycling_二輪書

旅するBD-1、東海道五十三次を行く◎20_丸子

BD-1で走破した、東海道五十三次の旅の記録。2018年3月23日〜28日の4泊5日をかけたポタリングの様子を宿場ごとにレポートしています。

DAY 2 16:56_丸子宿

2018.3.24

失意のまま安倍川を渡り、府中の浮世絵ポイントで撮影。そのままなにも食べずに丸子宿を目指します。丸子宿の浮世絵ポイントは、とろろ汁で有名な「丁子屋」です。

ちょうど丁子屋の前で、丸子川を渡ります。

創業400年以上、この地でとろろ汁を提供している丁子屋ですが、茅葺き屋根の建物は浮世絵のものとはまったく関係ありません。現在の建物は、1970年に取り壊される予定だった茅葺きの建物を移築してお店に改装したものです。

しかし、残念ながら工事中のため、茅葺きの建物を拝むことはできませんでした。名物の安倍川餅を食べ損ねていたので、ならば名物のとろろ汁でもと思ったのですが、工事現場のメッシュシートで覆われた茅葺の建物を見て心が萎えてしまいました。いやいや、そんなことより、日の入りまで距離を稼ぎたいので、悠長に食事している暇なんてそもそもないのです。

弥次喜多と同じくとろろ汁はおあずけで

東海道中膝栗毛では、丁子屋の亭主とおかみさんの夫婦喧嘩のせいで、弥次郎兵衛と喜多八はとろろ汁を食べ損ねています。そういえば、以前、BMW i8で旅した際も、とろろ汁を食べることはありませんでした。その時は、安倍川餅を食べたばかりということもありましたが、東海道中膝栗毛のエピソードが強烈すぎて、なんとなく入るのが憚られたのでした。とろろ汁は、いつか徒歩で東海道を旅するときの楽しみに……ということで、丁子屋を早々に後にして、岡部宿を目指します。その岡部宿までには、ひとつ難関があるのです。それが宇津ノ谷。たしか上り坂だったはず……。

東海道旧道は、国道一号線を幾度かクロス。
気がつくと、東海道旧道は道の駅に通じていました。

東海道旧道は、交通量の多い国道1号線を幾度もクロスしながら、その国道1号線に沿う裏道のようになっています。道の駅「宇津ノ谷峠(静岡側下り)」に出ると、こんどは国道1号線ををオーバーパスして鬱蒼とした山の中へ。太陽がだいぶ傾いてきているので、果たして無事に宇津ノ谷を越えられるのか否か……。

宇津ノ谷峠を目指す前に、まずトイレ。

●GoProからの1枚

国道一号線の脇を走る旧東海道。あの山の向こうが岡部宿。

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