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旅するBD-1、奥州街道二十七次の旅──Go Toトラベル再び

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五街道のラストにチャレンジ

春にチャレンジする予定だった日光街道。しかし、コロナのせいで計画が遅れ、10月に入ってから制覇したのもつかの間、奥州街道にチャレンジしてきました。

その理由は、時間に余裕のあった日光街道は、のんびりポタリングできたのはいいのだけれど、いまいち達成感に乏しかったのです。

これまでBD-1で制覇した東海道、中山道、甲州街道は、いずれもゴールまでの残距離と残された時間との戦いだったということもあり、ゴールした際の達成感もひとしおでした。

うーん、なにかが足りない……。

そこで、早々に五街道の最後、奥州街道にチャレンジすることにしたのでした。

ただ、これまでずっと奥州街道のゴールをどこにするかについて迷っていました。仙台? 青森? それとも函館? こうしたことから、奥州街道が一番後回しになっていたのです。

しかし、基本に戻って考えてみたら、日本橋をスタートとする五街道を制覇することが目的であるので、徳川幕府時代に制定された白河までをゴールとすることにしました。これならば、1泊2日で制覇できそうです。

ただし、そこは少々ハードルを上げるべく、初日の日本橋スタートは、いつもの深夜ではなく朝からとすることに。そうすると、暗くなる頃に宇都宮に到着することになり、必然的に時間にゆとりがなくなるという寸法です。宇都宮の夜を、バタバタと翌日の準備や食事、そして睡眠など、効率よく過ごさねばなりません。旅に緊張感が出てきます。

スタート時間を日光街道のときと変えた理由はもう一つあります。

奥州街道は、宇都宮まで日光街道と同じルート。100kmちょっとの距離を、まったく同じ条件で走っても面白くありません。日本橋スタートを日が昇ってからにするだけで、杉戸宿あたりまでの景色は、全く違うものになるでしょう(と云う目論見)。

日光街道のときは、真っ暗な中を走った草加あたりですが、明るいと松林がよく見えます。

こうして、朝6時に東京駅に到着し、7時に日本橋を出立。天気予報では降水確率0%でしたが、宇都宮の宿泊するホテルまであと5kmというところで突然の雨。雨具も用意しているとはいえ、すぐに止みそうな雨の中を走るのもバカらしく、コンビニで雨宿りすることに。結果としてiPhoneで雨雲レーダーとにらめっこしながら1時間ほどのロス。

それでも、日光街道の時より、日本橋から宇都宮までの所要時間は2時間ほど短縮できました。今回はゆるゆるとポタリングではなく、意識してペダルを漕ぐことに集中したのでした。

ということで、初日の総括。埼玉県を抜けるまでは、やっぱり普通の日中だとただのクルマの多い幹線道路でした。クルマがほとんど走っていない深夜に走る方が情緒、というかワクワク感満載。やっぱり日本橋の出立は深夜に限ります。

気分的なことだけでなく、日中だとクルマに遠慮しなければならないために舗装の悪い箇所を走らなければならず、細かいストレスが蓄積されてしまうというマイナス面もあります。おなじ宇都宮までの道のりも、それなりに緊張感をもって走破。日光街道のときは、ゆるゆるのポタリングだったので、気がついたら宇都宮に到着していた……という感じでしたが、今回は、お尻だけでなく首や手首なども同じ姿勢をキープすることによる疲労がたまってしまいました。そこそこ疲労感に包まれての宇都宮着となったのでした。

想像よりも楽なルート

朝陽が昇る瞬間、自転車を漕いでいるのはとても気持ちいい!

そして2日目のスタートは、朝5時。90kmほどの距離なのに、どうして日の出前の時刻に出立したのかといえば、ゴールした後、白河駅からの帰りの終電を逃さないようにするためです。しかも宇都宮から白河宿まで、1日で走破する距離としては余裕ですが、どれだけの勾配の上り坂が続くか分からないので、万が一のことを考慮して夜明け前のスタートとしたのです。もちろん、初めてのBD−1でのルートなので各宿場で写真を撮る必要があるため、それだけ時間がかかってしまうということも理由にありました。

既視感があると思った白沢宿は、実は25年以上もむかし、ムービーのロケで訪れたことがありました。

今回分かったのは、日光街道と同じく、宇都宮から先が素晴らしいということ。遠くまでやってきたなぁ、という実感に浸ることができる田園風景が広がっていました。

今まで制覇した街道と違った点は、これまで使っていた「街道アプリ」に奥州街道がなく、旅の前に自分で奥州街道旧道をGoogle Mapにトレースしなければならなかった点。ルート作成しながら事前に撮影ポイントや沿道の見所を軽く知ることができたので、いつもと違ったBD-1旅を楽しむことができました。

苔むした峠道、でも舗装路、こんなルートとはつゆしらず……。

地図アプリを頼りに、知らない道を走るのも新鮮で楽しいのですが、予めルートを知っておいて旅をするのも、また違った楽しさがあるのです。予想していたよりも宿場が寂れていたり、その逆に観光地化されていたり……。

ストーンプラザってなんだろう? と思っていたら、こんな施設でした。90年代チックだなぁと思ったら、2001年に完成オープン、設計はあの隈研吾氏。さもありなん!

奥州街道のゴールは、徳川幕府道中奉行管轄の「女石追分」でしたが、五街道すべてのゴールとしては、ちょっと拍子抜けな感じでもあったりして、今回もやり遂げた感はいま一歩。

奥州街道のゴール「女石追分」。

結局、終電よりもずっとはやく白河駅に到着し、各駅停車の列車を乗り継ぐのが面倒で、新白河駅から東京駅まで新幹線を使ったりして、奥州街道の旅は終了しました。

最後尾のシートを確保して、楽して帰宅しました。

もはや一泊二日のBD-1旅では、物足りないのかも知れません。

奥州街道の詳細な旅の模様は、いずれアップしていく予定です。

というわけで、奥州街道二十七次の実走行距離は次のようになりました。

10月24日 日本橋〜宇都宮:117.3km
10月25日 宇都宮〜白河宿:91.8km

▼中山道六十九次のBD−1旅のダイジェストはこちら

▼甲州街道四十四次のBD−1旅のダイジェストはこちら

▼日光街道二十一次のBD−1旅のダイジェストはこちら

▼東海道五十三次のBD−1旅の走行距離はこちら

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