ART of house _未完箱

ディアウォールで天井までの書棚を作ってみた

2010年に竣工したわが家の名前は「未完箱」。その名の由来は、家族の成長とともに住まいも変化していくことを前提にした箱型の家は、いつまでも未完成だから。思いつくままに日々、家も成長しています。

壁面一杯の書棚は、男の夢です

壁一面を書棚にするのは、本好きにとってはひとつの夢。いずれ自作で天井までの書棚を作ろうと思いつつ、10年以上が過ぎてしまいました。親に似て読書が趣味の長男が、自分の部屋に大容量の書棚が欲しいと云うことで、ついに重い腰を上げて書棚を作ることにしました。

長男の部屋は2階ですが、本の重さで床が抜けたりするのを気にしなくてもいいように、未完箱をRC造にしたのでした。

長男の本棚に並ぶのは、文庫本と漫画本がメインとなるので、奥行きはそれほどなくても大丈夫。なるべく簡単かつローコストで仕上げるために、ツーバイ材&ワンバイ材を使用することにしました。

床から天井までの高さを算出し、本の高さに合わせて何段の棚ができるのかを計算。支柱となる4本の木材に2×6材、棚となる木材に1×6材を使用します。

支柱には、2×6用のディアウォールを使用し、棚は1×6、2×6兼用のL字金具で市中に固定することに。

書棚に使用した主な材料

主な材料名と値段は次のとおり。近くのホームセンターとネットで入手しました。

・2×6材 8フィート:4本(7520円 @1880円)
・1×6材 3フィート:33本(1万3134円 @398円)
・WAKAI ツーバイフォー材専用壁面突っ張りシステム 2×6 ディアウォールS ブラック:4セット(6364円 @1591円)
・L字金具:60個(9660円 @161円)

書棚に要した材料費は、3万6678円です。これにタッビングねじが2000円弱だったので、4万円弱といったところでしょうか。

まず、4本の2×6材を天井の高さに合わせてカット。このとき、ディアウォールを使用するので、天井の高さから45mm短くカットします。

棚は、2列は3フィート(910mm)そのまま使用し、3列目を壁の幅に合わせて約540mmにカット。1列11段なので、11枚の棚をカットします。この作業は、丸ノコであっという間です。

そのあと、未完箱の2階の壁や床と同じ、リボスのウォールナットで塗り込みます。リボスは以前購入して使って際に残っていたものを使用。乾燥に1日以上要しました。

組立は単純作業の繰り返し

さて、ついに組立です。

最初に、支柱へL字金具を取り付け。寸法をキッチリ出して、あとはひたすら電動ドライバーでL字金具を取り付けていくだけ。

L字金具を支柱に取り付けたら、支柱を立てて、こんどはひたすら棚を取り付けていく作業の連続です。

ディアウォールはバネの力で突っ張るわけですが、地震の際に倒れたら怖いので、L字型の金具で壁と支柱を念のため固定。そこでふと、だったらディアウォールを使わないで、天井の高さピッタリの長さで支柱を立てればよかったのでは……という、いまさらなことを考えたのでした。ディアウォールのよさは、壁や天井にネジ穴を残さないというのが一番のセールスポイントですから。

もうひとつの反省点は、なるべく木材を加工したくなかったので、3列あるうちの1列のみの棚の長さで書棚の横幅を調整しましたが、壁のパネルと同じ長さに棚の長さを揃えれば、ちょうど3等分になって、壁とのマッチングもよかったなぁ、と。まあ、これは本を置いてしまえば、ほとんど背後の壁は見えなくなるので気になるほどではありませんが……。

なにはともあれ、夢の天井まで壁面一杯の書棚が完成しました。当面は、長男のラノベと漫画が並びますが、長男が巣立ったら、この書棚は当然私の文庫が並ぶ予定なのでした。

▼今回使用したのはブラックです。

▼ブラウンと迷いましたが、照明レールなどがブラックなので今回却下。

▼インテリアに合わせてホワイトのディアウォールもあります。

▼意外とちょうどよいサイズ&強度のL字型金具がなくて、ようやく楽天で見つけた金具。

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