ART of car life_四輪書, ART of travel_旅艶

女神さまはスト(リ)ッパー

ベントレー本社近くの歴史あるホテル。
玄関の扉は開け放たれ、明るい象牙色の美しいベントレーが待っています。
モザイクタイルの床のくぼみが、この玄関を通った人の多さを物語っているようです。


宿泊するホテルの玄関は、入るときも出るときも、いつも気になるもの。

ふと視線を落とすと、背中をはだけた女性が長椅子に横たわっていました。
少しくすんだ象牙色の半裸の女性が、この玄関ドアのストッパー。
露わになった乳房を見せず、背中を向けているところが、どこか奥ゆかしく感じられます。
かつては、どこかの居間に飾られていたかもしれない女神像。
それとも、なにかの装飾の一部だったのでしょうか。
ともかく、むかし城であった古い建物に似つかわしい年季の入ったドアストッパーです。

その横たわる女神に見送られ、ベントレーの助手席に座りカントリロードへ。
甘美的なその乗り味は、すでにホテルの玄関で予感されていたとおりでした。

カントリーロードは、スローでね。