ART of cycling_二輪書

旅するBD-1、東海道五十三次を行く◎14_吉原

BD-1で走破した、東海道五十三次の旅の記録。2018年3月23日〜28日の4泊5日をかけたポタリングの様子を宿場ごとにレポートしています。

DAY 2 9:58_吉原宿

2018.3.24

富士由比バイパスと東海道新幹線をくぐって、県道171号線を北上してしばらく走ると、左富士の石碑が建っています。
ここが吉原宿の浮世絵ポイント。

しかし、残念なことに富士山には雲がかかっていて、その姿を見ることはできませんでした。

吉原宿では東海道旧道は最短ルートから迂回しているようです。
それはなぜか?

本来の吉原宿は、山部赤人の歌で有名な田子の浦に近い、海辺の方でした。
それが津波などの自然災害に遭って、宿場が内陸へと移動したというわけです。

そんな内陸へ移動した吉原宿のあった商店街を抜けて先を急ぎます。

その後は、現在の東海道である県道396号線をジグザグにクロスしながら西へ。

間違いそうになる県道396号線から側道へのポイントには、小さいながらも標識があるので安心です。

そして、東海道五十三次旧道で唯一といっていい場所にさしかかることになります。
〈総合庁舎北〉から西へ360mほど進むと、東海道旧道を分断して通された直線道路に突き当たるのですが、この道路を横断するための、横断歩道もなければ歩道橋もないのです。

道らしき道のない旧道

ただ、この直線道路の中央分離帯に、ここが東海道五十三次旧道であることを示す石碑があることで、現代の旅人もルートをロストしないで済むようになっています。

徒歩での旅の人は、きっと交通量も少ないこの道を横断するのでしょう。
中央分離帯には、どうぞここを通って下さいとばかりに、コンクリートの踏み石まであります。

法的にもモラル的にも、この道路を渡るのはどうかな……という気がないわけではありません。
このBD-1での旅では、信号はきちんと遵守し、交差点でもきっちり二段階右折することをモットーにしていただけに……。

これまで(そしてこの先も)、東海道旧道に敬意を払っているかのような場所はいくつかありましたが、この箇所だけはそんな配慮がまったく感じられませんでした。

その後は、また道幅の狭い旧道を進み、身延線をくぐって300mほど進むと、道路の反対に常夜灯があります。
ここで再び側道へ。

この先、東海道旧道は、富士川を渡るために、かつての渡し場へ向かうのですが、現代は富士川橋を渡って対岸へ。

アップダウンがあまりない区間は、BD-1でも快適。
箱根も越えたことだし、こんな状況がずっと続けばいいなと、ぼんやり願っていました。

●GoProからの1枚

哀愁が漂うシャッター商店街。

注:〈  〉内は交差点名を表します。


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