腹が減っては旅はできぬ
2018年のサクラ咲く頃、東海道五拾三次旧道をBD-1で走破しました。
日本橋を出立してから四日目の日が暮れた頃、ようやく四日市に到着。あたりも真っ暗だし、四日市のホテルに泊まりたいと思ったのですが、翌日には京都まで走り切らなければならないので、亀山までは行っておきたいところでした。
しかし、血糖値が下がりすぎて、もう先には進めませーん! な、状態。
四日市宿はたまたま商店街です。たまにはコンビニ飯以外の食事が摂りたくて、アーケード街をウロウロしていると、おあつらえ向きのお店を見つけました。
さっそくおひとりさま入店。
1日に100km以上ポタリングしてきたわけですから、四日目ともなると「スタミナ」という文字にやたらと反応するようになっています。
そこで条件反射的にオーダーしてしまいました。
スタミナにんにくラーメン 706円(+税)。
もう、コッテリならなんでも美味く感じる身体です。
スタミナ以外に「にんにく」という文字にもそそられます。
あの北大路魯山人も著書の中で書いてました。食べたいと思うものが身体が欲しているものだと(だいぶ意訳してますが)。
つまり、そのとき私が望んでいたのは、このコッテリ感だったのです。
さあ、おふとりさまです
にんにくたっぷりのペペロンチーノ、ガーリックライス……と、無類のにんにく好きということもあって、揚にんにくがなんともたまりません。
ゑびすやのラーメンは、普通のラーメンに比べて1.5倍の麺ということですが、まったく膨満感にはほど遠く……。むしろ足りないくらい。
肉体を酷使するって、こういうことなのです。
見た目はコッテリなのですが、意外と口当たりはさっぱりしていて、セーブしないと勢いですべてのスープを飲み干してしまいそうになるほどです。
あとで知ったのですが、スープは生の骨から炊きだしているようで、いわゆる防腐剤はいっさい使用していないとのこと。なるほど、最初にその情報を知っていたら、スープを飲み干していたかもしれません。
ということで、じゅうぶんにスタミナを補給したおふとりさまを済ませ、無事に亀山まで走り抜けたのでした。