ART of cycling_二輪書

旅するBD-1、東海道五十三次を行く◎4.5_保土ヶ谷〜戸塚

BD-1で走破した、東海道五十三次の旅の記録。2018年3月23日〜28日の4泊5日をかけたポタリングの様子を宿場ごとにレポートしています。

DAY 1 4:53_品濃坂上

2018.3.23

〈保土ヶ谷三丁目〉から、旧道である暗い道を走っていくと、遠くに煌煌とセブンイレブンの灯りが夜道を照らしています。
そこが〈元町ガード〉の信号、T字路になっているので左折します。
すると前方に、たったいま逸れた国道1号線の姿が現れます。
国道1号線まで出てしまうとルートミス。
途中で右折しなければなりません。

ただし、看板がコンクリートの擁壁の前に立てられているのでご安心下さい。
ここで注意するのはクルマの場合です。
スクールゾーンなので、7:30〜8:30までは右折禁止です。
(神奈川県では、こうした場所で朝から取り締まりをよくやっています)
そして看板には権太坂の文字。
フロントのチェーンリングを56Tから58T化したので、上り坂は超苦手仕様になってしまっているのです。
実は、予習を兼ねてとある休日の昼下がりに、保土ヶ谷宿から藤沢宿まで走破したのですが、その時に一番しんどかった区間です。
しかし、初日の最大の難所は箱根越え。
こんな坂道でへこたれていられないので、意を決して出発……。

上り坂、つらい!

今回の旅の約束事は、自転車で走れる場所はペダルを漕いで走る、というただ一点のみ。
自転車を降りて押して歩くなんて云うのは許されないのです。
横浜横須賀道路をオーバーパスするところまで上りきり、そこでほんの少し休憩。
下見の時と違って日本橋から走ってきているので、息が上がってジワリと汗が。
交通量が増えてきた横浜横須賀道路を眼下に眺めながら、呼吸を整え、再スタート。

まだ暗いので、その姿はほとんど見えませんでしたが、しばらくすると、権太坂の石碑が右手に見えてきます。

(写真は下見で走ったときのもの)

坂道は少し平坦になりますが、さらにまだ上り坂が続きます。
このときはまだ、58T化したことが、上り坂で私を苦しめているなんて思ってもいませんでした。
尾根を快調に飛ばしていくと、〈境木地蔵尊〉の六差路に出ます。
下見がこんなポイントで功を奏してきます。
ためらいなく東海道旧道のルートへ。

下り坂を駆け抜けていくと、段々道幅が狭くなってきます。
i8の時は、このまま行き止まり……なんてことないよなと、ドキドキしながら走った道。
道幅の狭さは、品濃一里塚付近でピークを迎えます。
クルマだと、一時停止して見ることはまず叶いません。
車1台がやっと通れる車幅で、しかもまあまあ交通量もあるのです。

(写真は下見の時のもの。徒歩で旧東海道を散策している人がちらほら)

旧道は歩道橋

そして、保土ヶ谷から戸塚へのルートでのハイライト、品濃坂上に到着。
旧東海道が歩道橋になっています。


BMW i8のときは、ここを道なりに下っていって、環状2号線に迂回した場所です。
生活道路としてではなく、東海道旧道を徒歩で旅するために設置された歩道橋なのでしょう(あくまでも推測ですが)。
当初の予定では、なんとなく夜明け前に小田原に到着しているはずだったのですが、それが現実的でないことが分かってきました。

注:〈  〉内は交差点名を表します。


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