ART of cycling_二輪書

旅するBD-1、東海道五十三次を行く◎29_浜松

BD-1で走破した、東海道五十三次の旅の記録。2018年3月23日〜28日の4泊5日をかけたポタリングの様子を宿場ごとにレポートしています。

DAY 3 14:10_浜松宿

2018.03.25

『東海道中膝栗毛』にも記されている東海道の「どまんなか」中の町を過ぎて、西を目指します。
県道314号線を真っ直ぐ進むと、いつしか312号線になり、それが152号線になって浜松駅へとつながっていくのです。

日帰りでクルマで取材に来ていた場所なだけに、近いのか遠いのか、なんとも微妙な気分です。
(つまり、クルマでは近いけれど、自転車だと遠いというただそれだけなのですが)

すでに13時を過ぎていたので、お腹も空いています。血糖値が下がると、とたんにペダルを漕ぐ力が抜けていくのがわかるため、なにかめぼしいファーストフード店があればと自転車を漕いでおりました。

浜松駅へと続く県道は、コンビニも含めてお店が充実しているようなのです。

はなまるうどんと吉野家が合体。

浜松アリーナを通り過ぎると、左手にそれはありました、はなまるうどん。

しかし、都内で仕事のランチタイムで入るはなまるうどんとは違って、吉牛と看板を並べているのです。どっちを食べるかを悩む前に、ひとつしかない入り口からとりあえず店内へ。

なんと、吉牛もはなまるうどんも、両方選べるお店でした。

おふとりさま一直線のカロリーですが、ペダル漕ぎっぱなしなので、あっという間に胃袋へ。

ということで、うどんをベースに、小さい吉牛のセットをオーダー。
朝からほぼペダルを漕ぎっぱなしなので、これくらいペロリと胃袋に収まってしまったのでした。

静岡は延々とまっすぐの道が多いのです

空腹も収まったところで、再スタート。

しばらく行ったところの〈相生町〉の交差点が浮世絵ポイントです。

残念ながら、ただの交差点の風景。

浮世絵「冬枯図」では、焚き火をしている男たちの向こうに、浜松城が小さく描かれています。

その浮世絵ポイントを過ぎて西へ向かうと、現在は、進行方向に浜松城ではなく浜松アクトタワーの姿が見えてきました。

遠くに浜松アクトタワーの姿が……。思えば遠くへ来たものです。

〈連尺〉で左に折れ、南下。〈伝馬町〉あたりが本陣のあったところです。

国道257号線をひたすら進むと、県道316号線と二股に分かれるポイントに突き当たります。

静岡県内の東海道はこの道標が目印。
日本橋と三条大橋間のどのあたりの位置かを示しているのでしょうが、あまり当てにはなりません。できれば左手を京にしてほしかったですね、WとEと表示するなら。

ここに、東海道の目印である道標が立っています。地名は篠原。浜松宿と舞阪宿の中間あたりでしょうか。

それにしても、真っ直ぐな東海道は気が遠くなりそうです。しかも向かい風。そういえば、篠原の道標は、凧の絵が描かれてました。風の強い場所なのでしょう。

静岡に入って、いったいどれほどこうした直線路を走ってきたでしょう……。

浜名湖ももう目と鼻の先。以前、浜名湖の近くで撮影していたとき、強風でスタンドが倒れてスピードライトが粉砕してしまった苦い思い出が蘇ってきました。

注:〈  〉内は交差点名を表します。


●GoProからの1枚

徒歩で東海道を旅している人を再び見かけるようになりました。

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