山手通りに引っ越してきてからのお付き合い
碑文谷にあった編集部が山手通りに引っ越しすることが決まったとき、まず移転先ビルの地下駐車場のスロープと駐車スペースの確認に行きました。そのとき下見で乗っていったのは長期レポートで借りていたディスカバリー4。
ついでに山手通りを挟んで道向こうにあるラーメン屋の偵察です。それが「かづ屋」でした。
さっぱりしたスープに細いストレート麺がマッチしていて、これは常連になってしまうなと予想できたのでした。
そのかづ屋に、退社手続きを済ませたその足で行ってきました。目黒に立ち寄ることはこの先ないだろうからです。食べ納めといったところでしょうか。
月刊誌を作っている頃は、校了日のランチもしくは夕食に、校正をしてもらっている外部スタッフも一緒によく行ったものでした。そこで反省会も兼ねていたのです。いつも誰かと一緒に訪れることが多かったのですが、最後はひとり。
ちょっと寂しい気もしますが、ラーメン屋はたいていひとりで訪れるので、かづ屋が特別だったということです。
さあ、おふとりさまです
かづ屋のホームページでは、鳥・豚など中華スープをベースに、煮干し・昆布・鯖節などを加えてスープを作っているそうです。
最近のガツン系ラーメンは、ひとくち目のインパクト重視で、奥深さと趣きが欠落しています。食べた後にいつまでも口に残るヒリヒリした感触。
かづ屋のスープはもちろんそんなことはなく、味わい深いのです。すべてを飲み干せそうなほど。
自家製のストレート麺をすすり、スープをひとくち。
そうそう、これこれ。一緒に雑誌を作ってきた仲間たちの顔が浮かんで……きたりはしません。残念ながらそれほどセンチな性格ではないのです。
支那ソバ 820円
パクチー 110円
ルーロー飯 330円
パクチーはいつもより心なしか量が多めのような。そこで、ルーロー飯もパクチー大盛りに。
食べ納めということで、焼き餃子もオーダーしたかったのですが、さすがに一人で食べきるのは無理。そうか、いつもひと皿かふた皿オーダーして、シェアしてたんだなぁ……。
というところで、やっぱりかづ屋は複数名で訪れるべきであることを痛感したおふとりさまでした。