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1/43ミニカーを壁のオブジェにする

ダンボールにしまわれているミニカーを、壁のオブジェにする

京商1/64スケールのミニカーにマグネットを装着し、スチール製のプレートに並べてディスプレイした話は、前回紹介しました。実はその時に、1/43スケールのミニカーも同じようにマグネットをつけて、磁力を使ってコンクリートの壁に並べたのですが、スチール製プレートを壁に取り付けるというわけにはいきませんでした。

台座に取り付けるためのネジ穴とネジを利用して、マグネットを取り付けます。

では、どうしたのか?

本来、何に使うものであるのか知りませんが、ホームセンターで細長いスチール製の板を3本買ってきたのです。鉄製の定規をもっとペラペラにして、等間隔に穴があいているものです。

お値段もたしか1本数百円なり。パンチングメタルのプレートに比べれば、格段にお安いのです。

その細長い板を、最初からあいている穴を利用して直接壁にネジ止め。

コンクリート用のネジを使って、鉄のプレートをネジ止めします。

当初、1/64スケールのミニカーの並びと天地の幅を合わせるようにするため、ミニカーを上に向けて並べておりました。

数年前に壁にミニカーを並べてみた時の図。その他のイロイロもあって、なんだか、ぜんぜん落ち着かないカンジです。

 ……が、なんか落ち着かないのです。書斎で仕事しているとき、パソコンのモニターから視線を上げると、1/43スケールのミニカーが視界に入るのですが、各ミニカーが、あんまり美しく感じないのです。

1/43ミニカーの向きを変えてみる

このなんだか落ち着かないカンジは、狭い書斎を見渡したときにも。

なんだろう、このミスマッチな違和感は……。

そこで気がつきました。1/43スケールミニカーの向きが悪いのです。

それまで見上げて見ていた1/43ミニカーは、当然ながら俯瞰からの後ろ姿ばかり。もちろん後ろ姿がカッコいいクルマもありますが、やっぱりサイドラインでないと、美しくないのです。

カウンタックや512BBなんて、車幅が違うだけで、ただの四角なクルマにしか見えないのです。

自動車雑誌を長年作ってきて、どの角度がもっともクルマが美しいか、人より理解していたはずなのに、なんという失態でしょう。

そして、もうひとつは、1/64スケールミニカーと、クルマの向きが違うことが原因だと分かったのです。

そこで、それまで横に並べて壁に打ち付けていた3本の鉄製プレートを、縦に打ち付け直し、1/43ミニカーを横位置に並べてみたのです。

すると、それぞれのミニカーの美しいラインが見えるようになって、部屋全体の視覚的動線も一方向に流れるようになり、落ち着いたのです。しかも、天井近くまでミニカーを並べることができ、部屋のオブジェとしても収まりが良くなりました。

見上げると、すっきりとミニカーの3本のラインができました。

原稿を執筆したり、ライターからの原稿を整理したり、写真の画処理……などなど、パソコン業務をしている合間に、ふと見上げると、好きなクルマのミニカーが疲れを癒やしてくれます。

ミニカーは、いろんな鑑賞方法があると思いますが、自分はガラス越しやアクリルケース越しではない、ナマなカンジが好きなのです。いつか売りに出すなんてこともないので、箱もケースも台座も潔くすべて廃棄。

たまーに、1台1台、プレートから外してホコリを取る必要がありますが、また、そんな時間もじつは楽しかったりするんですよね。完全にマニアだと……。

まだ、ダンボールにしまわれているミニカーがあるのですが、それらをどのようにディスプレイするか、現在思案中。少なくとも狭い書斎に飾るのはもう限界です。とはいえ、リビングに飾るなんて、家族には言いだしにくいなぁ……。

▼ホームセンターで見つけて購入したのに近いマグネットはこちら。

▼ネジ付きだし、シンプルでオシャレ。いまならこちらがオススメ。

▼ミニカーを壁に取り付けた最初のチャレンジはこちら。

  • この記事を書いた人

ニシヤマヨシヒコ

大学卒業後、ドキュメンタリー映像の助監督を経て出版業界へ。某建築雑誌の版元で編集技術をマスターし、クルマ系雑誌編集部のある版元へ移籍。その後、版元を渡り歩きながら興味の赴くままにカメラ雑誌、ガレージ雑誌、グラビア誌のほかにBMWやランボルギーニの専門誌などを立ち上げ、2017年までスーパーカー専門誌の編集長を務める。2019年からはWEBマガジンの新規立ちあげならびにリニューアルに編集長として携わり、現在フリーで活動中。日本旅行作家協会会員。

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