ART of cycling_二輪書

旅するBD-1、東海道五十三次を行く◎32_白須賀

BD-1で走破した、東海道五十三次の旅の記録。2018年3月23日〜28日の4泊5日をかけたポタリングの様子を宿場ごとにレポートしています。

DAY 3 17:01_白須賀宿

2018.3.25

新居宿の本陣跡から南下して、900mほど行くと、〈橋本〉で県道417号線に出ます。
ここに静岡県を走っていて何度も見かけた道標がありました。
そして大した道幅でもないのに地下道が設けられていました(東海道旧道だから???)。

宿場だけでなく、要所要所に設置されている道標。

気がつくと、Wが左、Eが右に変わっていることを発見。どうして逆になっているのか謎です。

〈橋本〉を右折、200mほど進むとふた又に別れているのでそこを右に、寂れた浜名旧街道へと進みます。

浜名旧街道を西へ進んでいくと、唐突に東海道旧道は右に折れます。その角にはこれまでにも何度も見かけた道標があるので、まず間違うことはありません。

もとあった白須賀宿の場所

これだけ賑々しい道標なので、ルートをロストすることはまずなさそうです。

ここが白須賀宿の潮見坂下。これから進む東海道旧道は、上り坂となって森の中へと吸い込まれています。ここに来て上り坂とは……。とほほ。

潮見坂下の道標でも、Wが左になっていました。

もともと白須賀宿は潮見坂下のあたりにあったそう。1707年の大地震で起きた津波で被害を受け、現在の高台の方に移ったというわけです。

ということは、津波の被害がなければ、もう少し楽な(坂が急ではない)ルートで、次の宿場へ向かうことができたかもしれません。肝心のむかしのルートが分からないのでなんとも断言できませんが……。

日没まであとわずかという時間に、3日目もやはり坂を登らなければならないという試練。

そしてこの真っ直ぐな坂道の途中が、白須賀の浮世絵ポイントです。

ダラダラ坂の途中が浮世絵ポイント。

サヨナラ太平洋

振り返ると遠州灘を遠くに望むことができます。
江戸時代には、この潮見坂まで来て初めて太平洋と富士山の両方を見ることができたということで、かなり人気があったポイントだったとか。

われわれは日本橋から京都へ向かっているので、ここで太平洋と富士山とお別れということです。

坂道を登りきると、意外と見晴らしがよい高さでした。

この日、残念ながら富士山を見ることはできませんでした。

ただし、エッチラオッチラと坂道を登って平坦な道に出ると、またもや満開の桜が迎えてくれました。この時期に旅してよかった。

夕焼けに照らされる桜並木。

坂道自体は、距離もそれほどなく、楽に登ることができましたが、身体が相当疲れていたのでしょう。この時点で、吉田で宿泊するというプランに心の半分は決まっていました。

注:〈  〉内は交差点名を表します。


●GoProからの1枚

潮見坂を登った先に、古い町並みが残っています。

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