ART of cycling_二輪書

旅するBD-1、日光街道二十一次の旅_Go Toトラベル! で一人旅

BD-1でGo To! トラベル!!

2020年の春、五街道BD−1チャレンジの4ステージとして、日光街道に行く予定でした。しかし、コロナ禍のために断念。

日光街道は1泊2日あれば、余裕でいつでも行けると思っていただけに、旅に出立できないことがこれほどストレスになるとは思ってもいませんでした。

ようやく10月に入ると、Go To!キャンペーンも本格的に始まったので、自転車旅してもよいだろうと判断し、遅い夏休みを利用して日光街道を走破することにしました。

スタートは、いつもように終電近い電車で東京駅まで輪行し、日本橋からスタート。徹夜で都心を抜けてしまおうというパターンです。

いつもは進み具合によって宿泊先を当日予約するのですが、Go To!キャンペーンが始まったばかりに加え、週末ということもあって事前に予約サイトでホテルをゲット。

宿泊先の心配をしないで済むという安心感はありますが、時間内にホテルまでたどり着かなければならないというプレッシャーも同時にあります。しかし、日本橋から宇都宮までの100kmちょっとの距離なら、午前1時に日本橋を出立すれば、余裕で到着できるでしょう。

日の出前でしたが、草加では日光街道旧道は松並木となっています。

今回の旅では、1日目は宿泊先の宇都宮で餃子&ビールを飲み、2日目は日光でゴールした後に近くの温泉で汗を流してから、電車で輪行して帰宅するというのがミッション。餃子と温泉、それが目的です。

しかし、これまでの東海道、中山道、甲州街道では、予定通りに進めないばかりか、温泉につかるなんて優雅なことは一切できない時間との戦いの旅、であったのでした。今回も何があるかわからないので、それほど期待しないでスタートです。

さて、日光街道二十一次の旅の実走行距離は次のようになりました。

10月2日 日本橋〜宇都宮:118.0km
10月3日 宇都宮〜日光:40.4km

頑張れば1日で走破可能な距離です。

今回のBD−1の旅のルールは、いつもと同じ下記のとおり。

1)なるべくペダルを漕いで走破するが、路面状況や急坂の場合はこの限りではない。
2)下り坂ではペダルは漕がない。
3)平地ではスピードをあまり出さない。
4)各宿場では、本陣跡と思しき場所など、最低1カットは撮影する。

予定通りすぎる平坦で真っ直ぐなルート

東京駅の改札を出て、BD−1を組み立て、いつもの富士そばで「肉富士」で腹ごしらえしてから出立しようと思っていたら、なんということでしょう、富士そばは閉店しておりました。

仕方がないので、お腹が減った状態で午前1時に日本橋をスタート……したのですが、深夜でもファストフード店は開いておりました。コロナ禍以降、あまり夜の街へ出ていないので心配していましたが、全然平気。浅草までの途中で、日高屋に寄って腹ごしらえして本当のスタートです。

東京は深夜の2時。誰もいない雷門前。

浅草寺の仲見世に寄り道したり、日の出とともに朝食済ませたり、ゆるーく走っていたら幸手宿あたりで50km走破。時刻は7時。

撮影したりするため、平均すると10km/hぐらいが目安なのですが、スタートして6時間で50kmなので、それ以下ということになります。意識してゆっくり走っていたということもありますが、こののんびりしたペースで走っても、遅くとも15時には宇都宮に到着するということがわかり、さらにのんびり走ることにしました。まさにポタリング。

ランチや休憩を加えて、予定通りに15時に宇都宮に到着。チェックイン後に餃子&ビールを堪能したのでした。

日光街道のオーラスは、のんびりポタリングにはうってつけ

杉並木保全のため、かつての道路は車両通行止めになっています。

2日目はホテルでゆっくり朝食を済ませ、8時にスタート。

街道沿いにそばの花が咲いているのを見て、手打ちそばが食べたくなって、最初に目に飛び込んだ蕎麦屋でランチ。ここでまさかの1時間ちょっとのロスタイムを食らってしまったのですが、13時には日光に到着。

これくらい整備されている未舗装路なら全然オッケー! 中山道にくらべれば天国です。

予定通り温泉で汗を流す事ができたのでした。こんなに何事もなく予定通りの旧街道の旅は初めて。それもすべて、峠がひとつもなかったからなのでした。終始、フラットな道をのんびり走っていたような感じです。

自動車が走っている道路の横に、こうしてひっそりと旧道が残されています。歩いている人はまったくいませんでしたが……。

日光街道旧道は、宇都宮までは自転車で走りやすい道が多く、さらに宇都宮から先は車道とは別に自転車&歩行者専用の側道があったため、ストレスなくポタリングが可能という、なんとも平和なルートでした。特に杉木立の旧道は、人もクルマも通っていなくて、通行しているのは自分だけというシーンがほとんどだったので、最高のポタリング。

日光東照宮を観光するか、それとも温泉か……。もちろん、温泉を選択。

しかも東武日光駅からの帰路は、田園都市線の最寄り駅で降りることにしたので、たった1回の乗り換えで済むという、素晴らしい輪行なのでした。加えて、北千住のホームは、特急を降りたホームに中央林間行きの電車が入ってきたので、輪行袋を担いで階段の上り下りをしなくて済んだため、乗り継ぎも最高!

北千住駅で乗り換え1回だけで、横浜の自宅最寄り駅まで。最高に便利。

田園都市線−半蔵門線が東武鉄道と乗り入れして随分立ちますが、そのためまったく馴染みのない行先名の電車に親近感がわかなくなっておりました。しかし、今回、その恩恵に与り、ぐっと親近感がアップしたのでした。

残る五街道は、奥州街道のみ。宇都宮まで輪行して白河宿まで行くか、それとも日本橋から白河宿まで目指すか、現在思案中です。

▼中山道六十九次のBD−1旅のダイジェストはこちら

▼甲州街道四十四次のBD−1旅のダイジェストはこちら

▼奥州街道二十七次のBD−1旅のダイジェストはこちら

▼東海道五十三次のBD−1旅の走行距離はこちら

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