ART of house _未完箱

AEGエレクトララックスの食洗機が動かない! 10年目の試練

故障はある日突然に

しばらく前から、調子が悪いということは家人から聞いていたのですが、ついにスイッチを押しても電源が入らなくなってしまいました。

未完箱も竣工から10年。毎日稼働している食洗機、お疲れ様。

さて、次はミーレ? ネット調べるとボッシュのもデザインが良い。うーん、悩むなぁ……と、物欲魂を発動していると、「次は国産じゃないとイヤだよ」というひとこと。えー、マジかよー。

ということで、さっそく横浜のヨドバシへ。ネットでなんとなく調べてはいたものの、現物見ないとイメージ湧かないよね、ということで。

電源スイッチを押しても、ONにならなくなりました。

……が、しかし。。。

食洗機のコーナーは、ほんのお情け程度しか展開されていないのです。電動歯ブラシの方が数倍広い。しかも、ビルトイン型はナショナルの1機種のみ。さらに引き出しタイプであり、未完箱のオープンタイプではない。むむむ、無駄足であったか……。

このままでは休日の午前が本当に無駄になってしまうではありませんか。うーん、ミーレのショールーム、目黒にあったよなぁ、なんて考えていたら、そうそう、IKEAにもあるかも。そういえば、ハーマンのガスコンロは、当時IKEAにも購入予定のものと同じものが販売されていて、正規モノよりも若干お安かったのです。

設計事務所のスタッフからその情報を得て、ワレワレがIKEAで購入し、建設途中の未完箱に搬入したのでした。

ひょっとすると、食洗機もあるかもー、とネット検索したら、ありました。

そこで、帰路の途中にIKEAがあることだし、寄ってみることにしました。未完箱の食洗機はAEG(エレクトララックス)製。IKEAにあるのもエレクトララックス製なので、期待が持てます。

しかし、IKEAのラインナップは、60cm。未完箱のは45cm。残念ながらサイズが合いませんでした。値段的に、IKEAルートならお許しが出そうだったんですが、これで振り出しに戻る、です。

本気でネットで調べてみると、現在国産品でオープンタイプの45cmモデルは、リンナイ製しかありません。ネットでの販売を見ると、どこも正価の半値近く。モデルチェンジ前なのでしょうか……。

しかし、国産品でということになると、これ一択しかないので、自然と選択肢はなかったことに。

困ったときのご近所付き合いは大切です

設置は、住宅設備関係のお仕事をしているご近所の方にお願いしようと、まずは現場を見てもらうことにしました。

すると、まだ10年しか使っていないのなら、部品があるはずだから、新品交換の前にまずはメーカーに修理の問い合わせした方がいいですよ、とアドバイスをいただきました。

ワンオフで作ってもらった未完箱のキッチンのデザインに、ぴったり合う食洗機を入れていたのですが、リンナイのものだとこんなに質感が高くないので、がっかりしますよ、とも。

私のこだわりを汲んでくれて、家人の前でなんとうれしいお言葉でしょう。

いまどき、タッチパネルではなくちょっと古いくらいのスイッチがむしろいいんです。

この時代のドイツ製のものは、部品を交換して長く使うことが前提になっているから、部品もきっとストックしてありますよ、とのこと。昔のドイツ車も確かにそうだったよなぁ、今は違うけど。

それに国産品にするには、200Vから100Vへ変換工事などもあり、まあまあ大変ということも教えてもらいました。

というわけで、エレクトララックスの修理受付センターへコール。コールセンターから現場への連携も素早く、しかも部品の在庫確認もすぐにしてもらい、テレワークの日に合わせて数日後には修理に来ていただきました。

部品交換で食洗機復活!

作業は基盤を交換して、修理完了。実にあっという間でした。費用も買い替えに比べて随分とお安く抑えることもでき、ラッキー!

基板を新品に交換して、食洗機が復活しました!

さて、数日間、食洗機のない生活を送っていたのですが、そもそも私は手洗い派です。なので、食洗機が使えない数日間は、8割は私が手洗いしていました。

洗車もそうですが、食器やカトラリーを丁寧に洗うのって、ほんと気持ちいい。食洗機って、結局は完璧に磨いたように綺麗にはなりません。手洗いすることで食器やカトラリーへの愛も深まります。

自分のお気に入りのグラスや陶器も、これまで手洗いしていたことですし、食洗機のない生活はむしろストレスがなかったのです。フォークやナイフ、グラスやお皿がなんとなく綺麗でないので、結果として気がついたときに手洗いしていたほどですから。

きっと、ヨドバシでの食洗機売り場のスペースがビックリするほど狭かったのも、日本国民が「食洗機、必要なくなーい!」と、気がついたのです。ビルトインだろうがそうでなかろうが、台所におけるそれなりのスペースを占拠する食洗機に、価値を見出すことができなくったのです(というあくまでも私観)。

ただし、家人のようにO型の大雑把な人間にとっては、食器が多少くもっていようが、手洗いは超面倒臭いという人種もいます。食器を手洗いしなくてもよいのなら、食器が汚れていても全然ヘーキ、なのです。そうした人が食洗機業界を支えているのでしょう。

なにはともあれ、キッチンに納得いかないデザインの食洗機が入ることを阻止できて、ひと安心。あと10年は現状をキープできるのではないかと予想しています。

その頃までに、革新的な45cmサイズのオープンタイプのビルトイン食洗機が登場していることを祈って。

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