ART of cycling_二輪書
旅するBD-1、東海道五十三次を行く◎24_金谷
BD-1で走破した、東海道五十三次の旅の記録。2018年3月23日〜28日の4泊5日をかけたポタリングの様子を宿場ごとにレポートしています。
DAY 3 6:16_金谷宿
2018.3.25
大井川を難なく渡って、東海道旧道へ戻ります。
空には雲ひとつなく、綺麗な快晴。太陽が黄金色に辺りの景色を照らし出し、もうそれだけで気分が上がります。金谷宿に入るとすぐに橋があり、そこの桜の見事なこと。まだ町は静かなので、心置きなく写真を撮って再スタートです。
金谷宿川越し場跡は、昭和の時代に取り残されたような通りになっています。以前、i8で通った時の記憶が蘇ってきました。一里塚を通り過ぎ、駅前を抜けて坂道を登っていくと、東海道旧道は石畳の古道になります。クルマだとその手前の駐車場までしか行くことができなかったのでした。もちろんBD-1で走ることもできないような道だったのです。
その石畳の古道の入り口までのルートも、結構な坂道だったことも思い出しました。金谷の一里塚跡を左折して線路のガード下をくぐり、JR金谷駅の反対側に出たところではっきりと思い出し、どうせ迂回するのならばと、駅前から迂回ルートで坂道を登っていくことにしました。無駄な体力と時間は、なるべく使いたくないというのが本音です。
大井川を渡ると次は坂が待っています
クルマだとなんてことない坂道ですが、BD–1だとそれはそれは大変。昨日の宇津ノ谷峠なんかよりもよっぽどツライ。S兄ィに先に行ってもらい、私はエッチラオッチラと超低速走行でピークを目指します。朝早かったということもあり、クルマがほとんど走っていなかったことが何よりでした。
2、3度BD-1を降りて休憩し、ピークで待ってくれていたS兄ィと合流。S兄ィはさらに先まで偵察してくれていて、一緒に石畳の古道とアスファルト路がクロスするところまで行くことに。遠くに「茶」の文字が見える山を見て、いよいよというか、やっとというか、お茶どころの牧之原台地にたどり着いたことを確認。石畳を迂回するルートで坂を下っていきます。
非常食で軽い朝食です
迂回路が石畳の道を合流したあたりで人家が見えてきて、なんだか急にお腹が減っていることに気がつきました。そういえば朝食は抜いてました。運良く自販機を見つけたので、ホットの缶コーヒーを購入して、簡単に朝食を済ませ、小夜の中山の急坂にチャレンジです。記憶が正しければ、いま登ってきた坂道よりもずっと急坂だったはず……。朝っぱらから試練の連続ですが、昨日、島田で運良くネットカフェを見つけて泊まったことは、やっぱり正解。宿泊施設がありそうもないことはもちろん、暗闇でこんな坂をいくつも越えるなんて絶対に無理ですから。
ちなみに浮世絵ポイントは、島田宿とほぼ同じ場所。大井川の対岸になるようです。
注:〈 〉内は交差点名を表します。
●GoProからの1枚
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