夏になれば思い出すエアコンの効き具合
中古で購入したばかりのころは、炎天下だろうが雪の日だろうが、日常の足として使っていたE30 M3。(ちなみに雪の日は、スタッドレス&チェーン装着で対応)
しかしこの頃では、夏は積極的に乗らなくなってしまいました。
そのため、エアコンの効きが良いのか悪いのか、把握できていない状態なのです。
2019年初夏、横浜から都内までのお出かけに乗ってみると、エアコン吹出口からは生ぬるい風しか出てきません。むむむ、これはやばい。
ということで、初期化の記事の前に、最近のエアコン事情をレポートいたしましょう。
数年前にエアコンの効きが悪くなったときは、コンプレッサーのグランド線が断線していたことが原因でした。確認してみると、グランド線は切れておりません。
そもそもエアコンのスイッチを入れても、マグネットクラッチが回っている様子がありません。こんなときは主治医に見てもらうのが一番です。
そういえば、毎年夏前にR134aのエアコンガスを注入するのですが、ここ数年エアコンガスを入れた記憶がありません。
結果を先に述べると、エアコンガスが抜けていただけでした。エアコンガスが盛大に抜けている形跡は見当たりません。
ではどうしてエアコンガスが抜けるのかというと、走行中の振動によって完全なる気密性を保てないことが挙げられるでしょう。いわんや振動激しいS14エンジン。オルタネーターのステーが折れるという持病もそのせい。エアコンガスも走行中にほんの微量ながら抜けてしまうもののようです。
今回、微量ながらもどこからエアコンガスが抜けてしまっているのか、それを突き止めるために蛍光剤も注入しました。
エアコンの効きが悪い場合は、まずココをチェック
加えて、エアコンが効かなくなった時のチェックポイントをレクチャーしてもらいました。
01_コンプレッサー確認
まずはここを確認します。コンプレッサーをチェックしましたが、エアコンガスが漏れている形跡もグランド線が断線している形跡も見当たらず。
02_ドライコンテナ確認
もしエアコンガスが漏れていたら、このドライコンテナの下部がオイルが滲んだようにベッタリとなります。
03_ドレン確認
かなり目視することが難しい場所ですが、除湿の際に出る水を排出するドレンからもエアコンガスの漏れは確認できず、安心。
04_クーラーコンデンサ確認
コンデンサの端や継ぎ目などにオイル滲みのような箇所はないか確認します。
05_高圧ホース確認
高圧ホースがフレームに接触することで切れることがあります。丹念に確認するもここにも異常なし。
06_ドラコンテナ・リリーフバルブ確認
圧力がかかるとこのバルブからエアコンガスが抜けることがあります。一応ここも漏れによる滲みがなくオッケー。
07_アンダーカーバー確認
アンダーカバーに漏れたエアコンガスが垂れていないか確認するのも手です。漏れの形跡は一切なし。
08_エバポレーター確認
念の為、エバポレーターも確認してもらいました。グローブボックスやセンターコンソールなどの内装パーツを取り外すのはちょっと面倒です。ガスの漏れその他異常は一切見られませんでした。
いつもE30 M3のメンテナンスを行ってくれる主治医はこちらです。80年代のBMWオーナーで、愛車の調子が悪いと感じている人は一度相談してみるのをオススメいたします。
アクティブカーズ
所在地:山梨県南アルプス市鏡中條296-2
TEL:055-283-5027
http://www.j-gate.net/~active/