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岡本太郎のノベルティグラス第1弾と第2弾、そろいました

ようやく2種類そろいました

「お母さん、僕のあのグラス、どうしたんでせうね?」

もう母親は他界しておりますが、そんな気分で探し始めたロバートブラウンのノベルティグラス。

手に入れるために調べたところ、ふたつあったデザインは、第1弾と第2弾ということでした。

幼い頃に使っていたときは、第1弾と第2弾をペアにしていました。おめめパッチリの第2弾を入手したので、やっぱりキリッとした第1弾もメルカリパトロールしておりました……ということも実は忘れていて、メルカリサイトなんてしばらく開いてもいませんでした。

ある休日の午後、なにか虫の知らせだったのでしょう、メルカリサイトをiPhoneで開き、保存した検索条件をたまたま見たのです。

すると、キリッとした顔のグラスが1個、出品されているではないですか。それもそれほど高額な値段はありません。

即、購入しようとしたのですが、家人にこのことを話すと、「ポイントで買えばいいじゃん〜」ということで、彼女のポイントで落としてもらうことに。

いろいろ面倒なので、そこはおまかせしました。

待つこと数日。
キリッとした顔とパッチリおめめの2つが揃いました。

ノベルティの生産数に差があったのか、第2弾のおめめパッチリは元箱付きで、いつでもメルカリその他オークションサイトに出品されているようです。

しかし、第1弾は探してもなかなか出てこず……。出てきても、単価が第2弾より高額。きっと個数が少ないのでしょう。

幼い頃は、おめめパッチリのグラスのほうがお気に入りでしたが、いま見ると、キリッとした顔もなんとも味わい深い。

グラスの底の顔にこめられた意味とは

太陽の塔には3つの顔と、地底の太陽という合計4つの顔がありました。

太陽の塔には3つの顔がありますが、このキリッとした顔は、背面の〈過去〉を象徴する「黒い太陽」に似ています。つまり、第1弾のグラスには〈過去〉を意味するものと考えることもできます。

このような視点で見ると、おめめパッチリは、正面の〈現在〉を象徴する「太陽の顔」を単純化したようにも見えます。まつげのついたパッチリした目は、〈未来〉を象徴する「黄金の顔」の光を放つ目を図案化したと捉えれば、第2弾のグラスは〈現在〉と〈未来〉を意味することになります。

このように解釈すると、ノベルティの順番にも説明がつきます。〈過去〉から〈現在〉、そして〈未来〉へ、と。

ひとり、このグラスでウイスキーを嗜むときも、〈過去〉の思い出に浸りたいときは、第1弾のキリッとした顔のグラス。そしてこれからの計画を立てるようなときには、第2弾のおめめパッチリグラスで飲むといいかもしれません。

たしかに、過去に対峙したいときと、未来への期待感に包まれるとき、どちらの顔のグラスで飲みたいかと言われれば、その答えは明らかです。

幼いころ、こんなことまで考えて、このグラスにジュースを注いでいたわけではありませんでしたが、その日の気分でどちらの顔にするか選んでいたような気がします。

今週末にでも、さっそくまたロバートブラウンをお取り寄せしないと……。

どうでもいいことですみません。

▼太陽の塔の4つの顔と小さな太陽の塔は、こちらから入手できます。

▼おめめパッチリの第2弾を手に入れたときのお話はこちら。

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