ART of travel_旅艶

タダでドゥーモを楽しむ①_ドゥーモの裏側ってどうなっている!?

定番の観光地こそ、視点を変えるとまったく異なる観光名所の楽しみ方があります。
早朝のミラノ散歩、それもドゥーモの楽しみ方をいくつか。

行き当たりばったりで訪れたドゥーモ。
しかも時間もない。今回もまた、中へ入ることはできません。
でも、どうしてもドゥーモで行ってみたい処がありました。
それは、写真でよく見るファサード(正面)ではなく、真後ろ。
後ろがどうなっているのか、以前からとても気になっていたのです。

日本における大正・昭和初期の看板建築のように、ドゥーモは正面だけ飾り立てられているのか否か(もっとも、そうでないことは彼の地の文化からして十分に推測できるのですが、どんな姿であるか見たことがないので、興味があったのです)。

そこで、これから通勤といった地元の人たちの流れに逆らって、ドゥーモの側面に沿って歩くことにしました。

修復工事をしている箇所があったのですが、こんなところにイタリアのセンスを感じることができます。
同じ広告でも、オシャレに見えてしまうから不思議です。

これがドゥーモを裏から見た姿です。

朝陽に照らされる石畳を歩いて、ドォーモの裏側に回ると、予想よりも広い道幅があり、ゆったりとしていました。
クルマの通りはほとんどありません。
仕事に向かう人たちが、活き活きと行き交っています。

ドゥーモの背面を撮影して、建物に近づいて行くと、建物の中からパイプオルガンの荘厳な音が漏れ聞こえてきました。
おそらく、朝のミサなのでしょう。
きっと、暗い教会内部にステンドグラス越しに朝陽が差し込んでいることでしょう。
一条の光が窓から床へ差し込んでいる教会内部で聴くと、宗教心のない私でも、きっと心揺さぶられることは想像に難くありません。

外からはステンドグラスの美しさは分かりませんが、きっと中からだと、朝陽でとても美しい色彩を放っていることが容易に想像できます。

でも、こうして朝陽に照らされているドゥーモ背面の石の壁、ステンドグラスを通して漏れてくるパイプオルガンも、それはそれで風情があります。

早起きは三文の徳、とはよくいったものです。

もっとも、毎日この場所を通って仕事へ向かうミラノの人たちは、まったく足を止めることもありません。
時間に追われるように、足早に通り過ぎていきます。
その対比もまた面白いのです。

観光名所も裏側から見てみると、また新たな一面を感じ取れるかもしれません。

Googleのストリートビューでも見ることできる、なんて野暮なことはなしにして。