ART of house _未完箱

螺旋階段に家族の成長を刻む

大黒柱としての螺旋階段

かつて、日本の家屋には大黒柱がありました。
大黒柱はその家の、というかその家族の象徴のようなものといえます。

柱と言えば、幼い頃の思い出があります。
祖父母の家に正月などに帰省した際、柱に三角定規を使って身長をマーキングされた記憶。

いとこや兄と背比べしたものです。
他愛もない行為ですが、未完箱でこれをやってみたいと思っておりました。

しかし、RC造にはもちろん大黒柱はおろか柱がありません。
その代わり、螺旋階段はあります。

背比べを螺旋階段で

そこで、螺旋階段に息子ふたりの身長をマーキング。

1階の床に古材でフローリングを敷いたことで、計測基準が変わってしまいましたが、そこはご愛敬。

錆止めにとクリアだけを吹いた螺旋階段には、いつしかいい具合に赤錆が浮いてきました。

ちなみに、こんな出荷前に書かれた文字もそのまま残されています。

螺旋階段の部材は、三井物産から仕入れたのでしょう、きっと。

孫の身長を、この螺旋階段に刻んでいきたいと思うのは、ちょっと早すぎですね。

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