ART of cycling_二輪書

旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く──亀山宿(morning)

更新日:

DAY 5 8:52_亀山宿

2018.3.27

亀山宿、ふたたび

ついに最終日を迎えました。
6時間以上の睡眠をとって、7時過ぎにホテルで朝食をゆっくりと食べ、8時を過ぎてからチェックアウト。

輪行袋から取り出して、BD−1に荷物を取り付ける。5日目ともなると手慣れたとはいえ、面倒であることには変わらない。

お尻が痛いとか、両脚とも筋肉痛だとか、そういう肉体的苦難も最終日にはどうでもいい感じに仕上がっています。残す宿場は7つ。問題は鈴鹿峠を越えることです(と、この朝は信じていた……)。

昨晩、東海道旧道から駆け下りた分を、朝から登らなければなりません。ちょっと損した気分ですが、まだ元気が残っているので早々にスタートです。

せっかくなので、昨晩通った道ではなく、旧東海道に復帰できるための最も近いルートを選択しました。

坂道を登りきった〈東町〉で左折。昨晩走った見覚えのある商店街です。

朝日をバックに見る商店街は全く違う印象。

昨晩は暗くて気が付きませんでしたが、風情ある寺門もあったりしてついつい寄り道してしまいました。

朝なので、まだ脇道にそれる元気があります。

そして昨晩撮影した場所で再び撮影。

連子格子の建物の前で記念撮影。

砂舗装されている東海道旧道をさらに進んで、浮世絵ポイントでパシャリ。ちょうどこのあたりが亀山宿の京方になります。

浮世絵ポイントは畳屋さんの前でした。

目のつけどころがシャープな、からしとべんがらで粋な道路

亀山宿を抜けると、いつのまにか路面の色が変化していることに気が付きました。車道が辛子(からし)色、歩道が弁柄(べんがら)色です。連子格子の建物も、実は亀山宿を通り過ぎてからの方が残っているような感じです。

しかしながら辛子色と弁柄色の縞模様の道路とは、なんとも粋ではないですか。この枯れた渋好みの二色は、「粋」とされる色でもあるのです。

「粋」とは、そもそも江戸の文化ですが、京都に近づくにつれてなんとも心憎い演出です。

亀山宿の江戸方近くは、車道が砂舗装で歩道はブロックが敷き詰められている。
旧東海道をさらに京都方面へ走ると、歩道のブロックがなくなり、砂舗装だけに。
亀山宿を通り過ぎ、気がつけば車道が辛子色、歩道が弁柄色のツートンに。これはこれで粋な配色。
さらに西へ進むと、いつのまにか車道の辛子色がなくなって、歩道の弁柄色だけに。

そして、この粋なツートンの縞は、いつしか歩道の弁柄色だけになります。そしてこの弁柄色の歩道が残る東海道旧道は、県道565号線に突き当たるまで続くのです。

ここで、左折して関西本線を飛び越えます。

本来ならば東海道は県道565号線を突切るのですが、関西本線に分断されているため、途中で左に折れて関西本線を高架橋でパスしなければなりません。

関西本線をパスして鈴鹿川沿いの東海道旧道の沿道は桜並木になっていて、まだ三分咲きといったところ。桜まつりのための提灯が並んでいました。

つくづく、桜の開花時期のポタリングだったことを嬉しく思うわけです。

その先で名阪国道と東名阪自動車道をくぐり抜けるのですが、名阪国道の下には東海道の案内と亀山周辺の宿場の浮世絵もがボードになって壁にかけられています。

徒歩で旅している人も撮影していました。

浮世絵はちょっと色褪せてしまっていますが、それがなんとも名阪国道っぽさを出しています。名阪国道の路面、荒れてるんですよね。

そういえば、横浜から名阪国道で大阪入りして日帰り取材なんてこと、20代30代の頃はよくやっていたなぁ……と思い出しました。しかも当時は2シーターのBMW Z3で。

横浜からBD−1で自走して名阪国道をくぐり抜けることになろうとは……。

まさかそんな走り慣れた名阪国道を、折りたたみ自転車でくぐる日が訪れるなんて、この日の朝まで想像だにしたことありませんでした。

注:〈  〉内は交差点名を表します。


●GoProからの1枚

眺めの良い門。

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